日本とオハイオどこが違うの?

日本は均一化社会。一般に不動産屋へ行けば、どこでも希望に近い賃貸物件を抽出して、下見に連れて行ってくれます。物件は普通、前のテナントは既に退居しており、クリーニング済み。希望に近い物件の選択肢もいくつかあり、その中から一番希望に近いお家を決め賃貸契約に捺印、礼金○ヶ月、敷金○ヶ月、仲介料1ヶ月、前家賃1ヶ月分を支払って入居。入居した住宅になにか不具合が起これば仲介・契約を交わした不動産屋さんに連絡。大家さんに取り次いでくれます。つまり不動産屋さんはあなたから見ると大家さんとテナントであるあなたの間に、中立の立場で存在していますよね。

ではオハイオはどうでしょうか?
賃貸不動産の仲介には2つの立場があります。大家さん側(貸手)とテナント側(借手)。例えば、大家さんからすればテナント入居時の内装や不具合の修繕経費はなるべく押さえたい。でもテナントからすれば新品同様の状態で入居したい、何かが壊れたらすぐに直して欲しい。そうですよね?必ずも利害の一致しない2者を、不動産の専門知識、ライセンスを持ったそれぞれの立場のエージェントが自分のクライアントに最大の利益をもたらすべく仲介します。

なんでテナントである自分の立場のエージェントを付けなくては希望の物件に入居できないのか?これはコロンバス近郊のお家の市場がほとんど売買物件が中心で、賃貸物件はとても少ないからです。言ってみると売手市場(貸す方が強い)この学区と決めたら賃貸に出ているお家はただ1軒!なんてことも多々あります。他にも沢山あるなら、わざわざ交渉しなくてもその中から条件のいいところに入ればいい。でもそこしかないから、当然入居希望する人も重なる。「すぐに保証金入れないと、次の人に貸すよ!」なんて大家さんなり、大家さんのエージェントにプレッシャーを掛けられながらも、その物件の持つ自分に不利な部分を交渉して取り除き、いかに自分と家族に取って住み易い条件で入居するか。それには大変な交渉力と不動産にまつわる法律と市場知識が必要となるからです。


テナント(借手)エージェントがいないと、どんな時困る?

裁判では、原告側と被告側それぞれが弁護士をつけますね?弁護士なしで法廷に向かうのは、かなりの勇気と勉強が必要と思いませんか?不動産の契約も同じこと。大家さんの利益を最大限に守る為に雇われた、不動産の知識、交渉経験豊富な大家さん側の仲介者に、丸腰で向かうのにはかなりの勇気と勉強が必要です!じゃ反対に大家さんが自ら貸している家なら大丈夫なのか?という疑問が起こります。今度はこちらも素人なら相手も素人。オハイオ州法で守られている大家さんの義務やテナントの権利も数々あるのですが、大家さんも知らなければこちらも知らない…なんて困ったことになります。(オハイオ州法にある内容であっても、契約したリース内容がそれに反する場合は基本的に契約書の内容が優先します。)リースの途中で大家さんが遠方に引っ越してしまった。その後に、家に不具合が起こり、修理をお願いした。遠くて対応が出来ないと返事が来て、修理屋をこちらで探して雇い、支払い、大家さんに請求を立て…「こんなはずじゃなかったーっ」という悲鳴を上げて来られるクライアントさんもよくいらっしゃいます。

  • 気に入った物件が見つかった。でも各部屋の天井に照明器具がついてない。付けて欲しいと言ったら「アメリカではついてないのが普通よ。」と大家さんのエージェント。あなたはなんて反論する?
  • 家賃1,750ドルのリース物件。保証金に3,000ドル要求された。保証金は通常家賃の1ヶ月分と聞いていたが、これは普通なのか?
  • 物件が見つかったので契約のやり取りを始めた。大家さんが渡した会社の番号に電話を勝手に掛けて来るばかりか、自分の許可なしに人事を呼び出し給与の確認などを始めた。入居前からこんな調子では先が思いやられるので契約は取りやめたい。波風を立てずに断る方法はないか?
  • まだ契約書も取り交わしていないのに、大家さんのエージェントから保証金と前家賃を入金しろと言われた。そうしないと他の入居希望者と契約をすると脅された。でも、この物件は日本にいる家族もとてもの乗り気なので是非契約したい。お金を先に入れなくてはならないのか?契約が成立しなかった時にはお金はきちんと返金されるのだろうか?
  • かなり気に入って契約した物件に入居してみたらガレージオープナーが付いてない!大家さんの言い分は、自分は手動でガレージを開け閉めして来たので付ける気はない。これから呼び寄せる嫁さんからもブーイングが必ず入るぞ…さてどうする?
  • 子供を通わせたい学区にリース物件が出て来ない。夏休みが終わるまでになんとか家族を日本から呼び寄せたい。どうしよう?
  • セントラルヒーティングの冷暖房が壊れた。大家さんにいくら直してくれと頼んでも、今度行くと言い続け、いっこうに修理してくれる気配がない。いい加減暑い(寒い)けれど後1年も住まない家のセントラルヒーティングを自費で直すのはイヤだ。さてどうする?
  • 気に入った物件が見つかり、大家さんから賃貸契約書が届いた。会社の規定通り法務にチェックしてもらったら契約分の細かい部分でのやりとりに大家さんとの仲が険悪に…日本の家族も満足の住居だし、自分的には契約内容も納得なので、なんとかならないものか?

これらは私が実際に仲介依頼を受け対面して来た事例の一部です。私がどのように解決して来たかはリース(レンタル)仲介実況中継!のコーナーでご紹介していますので、よかったらこちらも読んでみて下さい。


テナント(借手)仲介はどんな風に行われるの?

ここまで読んで来て、正直「あれっ?」と思いませんでしたか?
あなたが今までイメージして来た「不動産屋」と「オハイオの仲介エージェント」の役割のあまりの違いに…
全てのリース物件はオハイオ州の不動産資格を持つエージェントであれば誰でも、下見にお連れすることが出来ます。初めての家探しでは、①物件を見つけて、②下見に連れて行ってもらうところばかりに気が行きがちですが、入居して安心な暮らしを送るのにはまだまだ、その先に直面する出来事をクリアしていく必要があること、なんとなく想像が付きましたか?あなたの連絡しているエージェントはそんな場面にちゃんと対応してくれますか?面談の際にはその辺り、きちんと確認する必要がありますよね!

それではやっと(!)私が実際にどんな風にあなたのお家探しをお手伝いしているか、仲介のプロセスをご紹介させて下さい。

1.
あなたのご家族が暮らし易い環境(現地の学校、日本語補習校や日本食の買い物…)、希望するお家の間取り、ご予算(会社の規定の有無を含む)を実際にお会いしてヒアリング。希望の地域、物件の大きさとご予算が必ずもマッチしないこともあります。その場合は、優先順位がまずは希望の学校に通えることなのか、それとも深い浴槽付き等物件の内容なのか、それともご予算の枠を広げられるのか等、お尋ねして行きます。事前に「レンタルクライアントプロファイル」に記入して頂きます。この中の質問事項をまだ日本にいらっしゃる奥様と一緒にスカイプやeメールを利用して予め話し合って下さい。出発前に奥様とは既にどんなお家に住みたいかは話し合われていると思いますが、出発前の忙しい中話し合いそびれていることって割とありますよね。実際に下見を何軒もした後、やっといい物件が見つかり改めて学区を調べてみたら日本の奥様からNGが…物件探しをゼロからやり直し。なんてパターンも何度かありました(苦笑)日本にいる奥様はリース物件がこれだけ少ないことを知りません。だから、物件の内容だけでなく、どれかを優先しなくてはならない場合、希望の学校が優先するのか、物件の中身が優先するのか、その辺りも話し合ってみて下さい。

2.
上記でヒアリングした内容をもとに、物件を抽出して行きます。物件は家主さんが直接貸しているお家、大家さん側の仲介者が貸し出しているお家を含めリース物件は全て下見、仲介しています。*よくリース物件の仲介者に連絡を入れても一向に返事がないのはどうしてか?と聞かれます。本来は「この物件はもう借手がつきました」と連絡をもらえるのが一番いいのでしょうが、大家さんの仲介を専門にしているエージェントの中には持ち物件に空きがなくなると問合せには対応してないところもあるようです。

3.
さて、抽出物件の中から「これは!」と思われるものを実際に下見に出掛けましょう。*下見予約はこちらで入れ、事前にスケジュールをお知らせします。(前もって近くを車で回ってみるのもいいでしょう。)「土地勘がない」、「ショッピングは近くにあるのか?」等の不安は自分で実際に行ってみないといつまで経っても解消されません。ですので、通常、下見は最初の物件で現地集合。その後も別々の車で順番に物件まで移動します。あなたが実際にハンドルを握って移動して土地勘を養いながら物件の下見をすることが大切だからです。当日はデジタルカメラを忘れずに!日本にいる奥様にも家の外観、中の間取りやお部屋の様子を確認してもらって下さい。

4.
いよいよ入居したい物件が見つかりました!入居の意志を表明しましょう。大家さんによっては所定のアプリケーション(申し込み書)を出して来る場合もありますし、そうでない場合もあります。通常アプリケーションにはソーシャルセキュリティー番号(SSN)を記入する欄があり、少額の申込金を請求される場合もあります。これはSSNを渡すとその人のバックグラウンドチェック(犯罪歴、家賃滞納歴、賃貸物件からの立ち退き歴等)をしてくれる機関があるからです。大家さんはこれを持って、その人がきちんと家賃を払ってくれるいいテナントなのかを判断する訳です。が、日本から来たばかりのあなたには、そうした履歴が残念ながらアメリカにはありません。代わりに会社からの給与所得付きの在職証明書を出してもらうことをお勧めします。同時に入居を希望する人よりもいかに私はいいテナントなのかということをアピールする必要がある訳です。

5.
アプリケーションが無事に受理されるとLease Agreement(賃貸契約書)が受け渡されます。あなたのお勤めの会社によってはこれを法務に回すことが規定となっているところもあると思います。その場合も、私の方では入居の時に冷蔵庫、レンジ/オーブン、電子レンジ、洗濯機、乾燥機は付いて来るのか、入居前に壁のペンキ塗り、カーペットの掃除や入れ替え、家の掃除は済ませてくれるのか、庭の芝の手入れはどこまでテナントの責任なのか、等あなたと一緒に確認して行きます。

6.
この後、法務の方から、もしくはこちらテナント側からの言い分や要求を出し、何度かやり取りと交渉があるのが通常です。そして合意したところで賃貸契約書にサイン。同時に大家さんに通常家賃1ヶ月分の保証金1ヶ月分の前家賃を支払うことになります。1ヶ月分の仲介料もこの時点で所属するブローカー宛にお支払い頂くことになります。(私のお仕事はまだ続きますよ!)*通常オハイオ州では保証金は退居時に戻って来ます。但し、テナント側の故意な過失による破損がある場合は、その修繕費用の明細と一緒にその額が差し引かれた保証金が退居時に戻ることになります。またペットがいる場合は上記の保証金とは別にペット用に保証金(通常$500ほど)をお支払い頂きます。

7.
この後ご希望があれば、水道光熱費の口座開設のお手伝いもしています。

8.
そして、やっと入居日が来ました。私も入居時のコンディションチェックに同行致します。契約の時に約束した家電はきちんと揃っているか、それらはきちんと動くか、お家のクリーニングはきちんとされているか、各部屋の窓は開閉が可能か、網戸は付いているか、破れがないか、ブラインドの開閉は出来るか、壁や床に傷や汚れはないか、ガレージオープナーは開閉するか、リモコンはあるか、水道に水漏れはないか、etc…全ての項目を一緒に確認。その上で、修理が必要なことに関しては大家さんにお願い。修理までは必要ないけれども傷等がある箇所はデジタルカメラで撮影の上、リストアップして大家さんに代わりに提出致します。

9.
あったはずの冷蔵庫がない?ガレージのリモコンがない?網戸に破れがあるので張り替えて欲しい…全ての修理が終了するまでの大家さんとのやりとりを代行、見届けます。実際には入居日の点検の後、住んでみて分かる故障箇所もあります。それらもその都度ご連絡を頂ければ大家さんにお取り次ぎ致します。

10.
さて無事に修理も終わり、家具も揃い、大きな家の一人暮らしにもやっと終止符。日本からご家族も到着。火災報知器が鳴り出して止まらない、冷蔵庫の調子が悪い、クーラーがきかなくなったetc…思わぬ不具合はたいていあなたのお仕事中に起こるもの。国外出張中でも大丈夫。家に何かあった時の緊急電話先として、私の電話番号を奥様に渡しておいて下さいね。

11.
賃貸契約の更新、退居時のコンディションチェックから保証金の変換、契約終了してあなたが退居する最後まであなたのテナント(借手)エージェントとして見届けます。仲介のお問い合わせはこちらのお問い合わせフォーム、もしくはお電話(614-327-1938)にてお願い致します。


テナント仲介依頼に必要な3つの書類

テナント仲介依頼に必要な3つの書類のご紹介をします。

1. Consumer Guide To Agency Relationships

オハイオ州では、仲介士が仲介業務を行う際に必ず提示の、署名を促すことを求められている文書です。
内容の大意は以下のようになっています。
オハイオ州では、売り手(貸し手)と買い手(借り手)それぞれの立場、利益を代弁する仲介士を立てることが認められています。預かり物件に買い手(借り手)が自分の仲介士を立てることなく、売り手(貸し手)の仲介士に仲介を求めた場合、双方の合意のもと、Dual Agency(デュアルエージェンシー)と言われる両者の仲介を引き受けることも認められています。その際、Dual Agencyとなった仲介士は、それぞれの利益の追求ではなく両者にとって公平な立場の人として仲介業務を行うことになります。

Consumer Guide to Agency Relationships0001

Consumer Guide to Agency Relationships0002

2. Agency Disclosure Statement

契約の物件住所と貸し手と買い手の名前、それぞれの担当の仲介士が誰なのかを明記した文書です。

Agency Disclosure Statement 0001

Agency Disclosure Statement 0002

3.Exclusive Buyer Representation Agreement

仲介契約になります。テナント仲介の際は、入居される物件の1ヶ月の家賃を仲介料として物件探しから、退去、保証金の返金手続きまでの業務を引き受けております。

Exclusive Buyer Representation Agreement (CBR)0001

Exclusive Buyer Representation Agreement (CBR)0002

Exclusive Buyer Representation Agreement (CBR)0003

書類のご記入の方法は2つから選べます。

1. Eメールでの電子署名の場合(署名する人のお名前がTARO YAMADAさんの例で説明しています。)

以下のようにご指定のメールアドレスに書面をEメールでお送りします。このようにメールが届きましたらVIEW DOCUMENTS ボタンをクリック

スクリーンショット-1

署名する最初の書面がこのように現れ、青い帯のSTART SIGNING(署名開始)という部分が点滅しています。この帯をクリック

スクリーンショット (2)

必要なアクション(動作)のところに画面が移動します。この場合はSIGNという表示が出ている右側の”TARO (実際にはあなたの下の名前で届きます)CLICK HERE”をクリック

スクリーンショット (4)

するとこういうスクリーンが現れます。右下のADOPT AND SIGN というボタンをクリック

スクリーンショット (5)

次にアクション(作業)が必要なところに画面が動きます。上と同じ要領でSIGNという表示が出ている右側の”TARO (実際にはあなたの下の名前で届きます)CLICK HERE”をクリック

必要なアクション(作業)が終了すると画面に青い帯のCONFIRM SIGNING(署名認証)という部分が点滅しています。この帯をクリックすると終了。私の元に署名済みの書面が届きます。

スクリーンショット (7)

最後にこのスクリーンが登場します。今署名した書類を自分で確認、プリント、保存する場合は、お好きなパスワードを入れて右下のSIGN UPをクリック。

但し、この作業をするとdotloopに入会することになります。入会しない場合は、スクリーン右上の✖️印をクリックして終了。ご連絡頂ければ、署名済みの書類は別途メール添付にてお送りいたします。

スクリーンショット (8)

dotloopの画面になり、Consumer Guide To Agency Relationship、Agency Disclosure Statement、Exclusive Buyer Relationship Agreementの書類名をそれぞれクリックすると署名済みの書類を確認することが出来ます。

スクリーンショット (9)

プリントやパソコンに保存する場合は、それぞれ書類の左側の資格に☑️マークを入れ、プリントの場合は右上にあるPRINT、保存の場合はDOWNLOADをクリックして下さい。

スクリーンショット(10)


2. 書面に自筆で署名を入れる際は、以下の部分にご署名と日付を入れてください。

Consumer Guide To Agency Relationships

Consumer Guide to Agency Relationships

Agency Disclosure Statement
1ページ目
Agency Disclosure Statement1

2ページ目
Agency Disclosure Statement2

Exclusive Buyer Agency Agreement
Exclusive Buyer Representation Agreement


石川さんの場合…

こんにちは”日本語で話せるコロンバスの不動産屋”
コードウェルバンカーの宮本亜希子です。

「赴任して最初の週末に日系の不動産屋さんの家の見学に行きました。何も分からず家を見ていたので、すぐに決めなくてもいいと思っていたら見学した家がほぼ即決でなくなってしまいました。そちらの不動産屋さんの手持ちの物件がなくなったようなので、連絡をしました。」

赴任されて2週目の石川さん(36)からご連絡を頂いたのは、2012年3月6日。ダブリン/パウエル付近、3ベッド/2バス/2ガレージの一軒家をお探しでした。

早速、抽出した5物件のうちパウエル2物件、ヒリアード2物件の下見をご希望。下見希望の連絡になかなか大家さんから返事が来ません。結局、パウエル1軒はテナントが決まり、もう1軒はまだテナントがいるので下見は少し待って欲しいの連絡。ヒリアードは場所的に「参考程度に見たい」というご意向でしたので、仕切り直し。

その後抽出した物件も「これは!」と思われるものは出て来ると下見前に契約が決まってしまったり、一時は予算を$2000まで引き上げ、それより少し高めに出ている物件に価格交渉やら…何はともあれこの辺は非常に賃貸物件の出足の速い時期でした。

翌週、第一希望のダブリンに2500平方フィートの大きめのコンドミニアムが出て来ました。キッチン等の水回りも新しく、ベースメントもフィニッシュで石川さんもかなり気に入ったよう。このまま物件が出て来ないことも考えて申込書を提出。ここからリース契約にこぎ着けるまでに通常約1週間掛かります。もう少し粘りましょうと石川さんに車で希望地域を回ってもらったところ、ダブリンの割と新しい物件に『For Lease』の看板を見つけました。石川さん頑張りました!

2006年築の4ベッド/2バス/2ガレージは2000平米スクエアフィートあり、今まで見て来た物件からは、一つも二つも頭を出していました。その上、家賃は$1500。(注:住所がダブリン、学区はコロンバス)

私「これで深い浴槽があったら言うことないですよね?」
石川さん「まっ、そうですね。」

マスターバスに浴槽を新しく設置出来るスペースがあり、家賃が予算まで少し余裕があったので、大家さんの仲介者に掛合ってみました。$1700の当初の希望家賃でお風呂設置のOKの返事が来たのが4月2日。5月1日の入居日の前に工事を済ませるという約束で、いよいよリース契約書の内容のやり取りが始まりました。立地(ダブリン)、物件の内容、家賃(予算内)+新しい深い浴槽のお風呂と3(4?)拍子揃ったので、どうせなら任期中ずっと暮らせるようにと5年契約を考えました。

お風呂の設置で$200増が5年間は取り過ぎなのではないか?と更に交渉(つっこみ?)を入れたところ、4、5年目は$1650に家賃を下げてもらえることに。リース契約書に石川さんがサインしたのが4月18日。(入居日が決まっていたので安心していましたが、契約書のやり取りに16日も掛かりました。)

保証金の支払いが確認されるとお風呂工事が始まり…4月27日に完了。
翌日、お家の鍵渡しと入居前コンディションチェックにお伺いしました。

「風呂に窓があるのはいいなーっ」と満足げな石川さん(笑

実はこの入居時チェックの際、ガレージオープナーのリモコンが見つからず….ないのはリモコンばかりではなく、そもそもガレージオープナー自体が設置されてないことが発覚。「他の地域ならともかく、この築年数の家にないとは考えられない!」と大家さん側の仲介者に抗議。大家さん曰く「自分は手動で開け閉めして来たから取り付けるつもりは一切ない。」私も下見の際に確認しなかった責があるので、大家さん側の仲介者と私とで折半で取り付けさせて頂きました。

【私からのコメント】賃貸物件の中には、いっさい宣伝を打たずに家の前の看板だけでテナントを探しているものもあります。希望の地域を車で回るのはとても有効な手段です。

【石川さんからのコメント】“日本語で話せるコロンバスの不動産屋”宮本亜希子の仲介を受けてどこが気に入りましたか?

新居に引っ越して今どんな気分ですか?

 

 


【質問】日本人が差別される地域ってありますか?

とってもいい質問ですね。日本では賃貸住宅を探す時に「外国人、水商売の人はお断り」なんて見掛けることありますよね。

アメリカでは、連邦法、オハイオ州法の両法で家の売買、賃借において「人種、肌の色、宗教、性別、ハンディキャップがあるなし、家族構成、祖国」により差別をしては行けないと決められています。これをFair Housing Lawと言います。

これに違反すると民法のみならず、刑法で処罰の対象になります。そのくらい厳しい規則なんです。

ですので一般に日本人だからと言って借りる、買うことの出来ない住宅というのはアメリカにはありません。あってはならないということになっています。

但し、これには例外もあります。一戸建て住宅の場合で言いますと(同時に同じような賃貸、売買物件を3軒以上有していない)オーナーさん自らが貸手/売手であり、不動産の仲介業者を介していないこと。

今まで私もアメリカは、カリフォルニア州ロス近郊、マサチューセッツ州ボストン郊外、ニューヨーク州ミッドハドソンバレー地域、ノースカロライナ州ウィルミントン市と住んで来ましたが、ここコロンバスの人たちは外国人や他文化への許容度が高い地域と感じています。何か特別に心配なことなどあれば、個別にお話お伺いします。


【質問】妻から家はコフマン学区にして欲しいと言われました。探してもらえますか?

はい、ダブリン学区のコフマン(Coffman)高校ですね。そもそもどの地域がコフマン高校に通う地域なのかご存知でしょうか?『リース(レンタル)物件仲介』ページの右側に学区地図のリンクを作りましたので、まずはご覧下さい。コフマンであれば、ダブリン学区の高校学区地図になります。この地図をベースに一度辺りをドライブして、土地感覚を掴まれることをオススメします。

セントラルオハイオ(=コロンバス周辺)では、住宅価格が比較的求め易く安定している為、お家は売買が中心です。その為、賃貸物件はすごく限られています。もちろんコフマン学区での賃貸物件の抽出は可能ですが、時期によっては数軒しかない、いや全くないということもあり得ます。

次に考えなければならないのは、家賃との兼ね合いです。地域や時期よっては会社の規定内の家賃では希望の学区に物件が出て来ないということもあり得ます。だから、学区が優先順位の一番を占めていて、家賃も規定がある場合は物件があったときは即決。他の物件も見てから…なんて猶予がない時もあるのをご理解ください。

反対に物件の内容も学区も、家賃も少しは余裕が…なんて場合は、「帯に短し襷(たすき)に長し」で見れば見るほど迷ってしまう、なーんてこともありますから、しっかり優先順位が決まっているのは悪いことではないと思います。

どの程度の住宅がどの価格で出ていたらすぐ借りなのか。いや、後何軒か見る余裕があるのか。この辺りは来たばかりでは判断がしにくいですよね。一度オフィスにお越し頂ければ、現在賃貸可能な物件の抽出、地域の特性や相場など詳しくご説明させて頂きます。


平林さんの場合…

こんにちは”日本語で話せるコロンバスの不動産屋”
コードウェルバンカーの宮本亜希子です。

コロンバスへの赴任は2度目になる平林さん(仮名)からご連絡を頂いたのは2012年1月中旬。前回2006年まで駐在の際は仲介は頼まず、ご自身で賃貸物件をお探しになったそう。でも今回は14才と11才になる息子さんと娘さんを前任者からいいと聞いたKarrer Middle Schoolに通わせたいとご希望をお持ちでした。

自らも賃貸物件を学区内で探してみたところなかなか見つからず。また、前回の賃貸契約の際は途中で大家さんが遠方に引っ越してしまい、家の修繕等のやり取りにかなり苦労された経験から、今回は仲介を頼もうと思ったそうです。

ご希望は3~4ベッドの一戸建て、コンドも可。右側のLink集ダブリン学区の中学校地図を見て頂けると分かりますが、Karrer Middleはとても小さな区域なので、ご予算の範囲でご希望の物件が出て来るか不安がありました。

でも物件検索をしてみたところ、3ベッド/2.5バスの2200平方フィート以上の大きなお家が学区内に$1750で見つかりました。平林さんも『For Sale』の看板がこの物件に立っていたことはご存知で貸してくれたらいいのになと思っていたそうです。3日後の土曜日の下見で、即決。その場で大家さんに入居表明。

翌1月22日大家さんより契約書が届きました。出来れば長く住みたいと考えていた平林さんの「家賃が毎年$50ずつ上がるとやがて住めなくなってしまう…」意向を大家さんに伝え、3年目以降は$25ずつのアップで交渉成立。冷蔵庫設置の希望も叶いました。(後日談:この時点では新品ではなく中古。4月に入り調子が悪くなり、色々とやり取りの末、5月に新品になりました…)
「交渉していただいて、冷蔵庫等も解決して助かりました。安心しました。希望の学区で決まりよかったです。」
とんとん拍子はここまででした…

会社の法務の方の契約書のチェックが入り、大家さんとの調整…に10日。「3年のリースだと聞いたから…..それなのに、転勤があったら60日で解約が出来るという項目を入れるのは….」に上手く落としどころを提案し、大家さん側に理解してもらい、修正した契約書に平林さんがサインしたのが2月1日。

2月4日の入居時コンディションチェックの際に見つかった数々の修理の依頼、ガレージオープナーのリモコンで操作が出来ない、ユーティリティールーム(洗濯機/乾燥機を置く部屋)の水道の蛇口が動かない、暖炉の着火ハンドルが壊れている、etc…そのうちガレージのリモコンの問題が片付かないのと、口座開設に来たガス会社がガス漏れを発見して元栓を締められてしまいました。ガス漏れが修繕されるまでガスが開通しません。大家さんにお願いしたガス管の修理も手つかず。再三の連絡を入れ続け、20日になりました。この時期とても寒くてガスが開通せずに、暖房がなければ入居は無理。

平林さんに了承を得た上で「この問題が片付かなければ弁護士と相談の上、次の家賃は郡の裁判所に預けます*」と大家さんに連絡を入れました。すると2時間もしないうちに大家さんから連絡が入り、翌21日には修理が完了。引っ越し荷物の搬入も済み「やっと生活する環境になって来ました。」と平林さんからご連絡を頂いたのが2月27日。ふーっ。

【私からのコメント】*賃貸物件に必要な修繕が発生し、テナントが安全に暮らしを送れないような状況になっても大家さんが状況を改善してくれない場合…文書でその旨を大家さんに伝えた上で、改善をしてくれるまで家賃を大家さんではなく、郡の裁判所に預けるという措置が法的に取れます。きちんと所定の手続きを踏む必要がありますので、弁護士や不動産仲介者に相談をすることをお勧めします。

【平林さんからのコメント】どうして宮本亜希子に仲介を頼もうと思いましたか?

“日本語で話せるコロンバスの不動産屋”宮本亜希子の仲介を受けてどこが気に入りましたか?


コロンバスのお医者さん

特に赴任したばかりなど、お医者さんに行くのが心配な方もいらっしゃると思います。コロンバスに来たばかりの頃、エージェントに所属してお医者さん、学校、フランクリン郡、裁判所等で通訳をしていた経験から少しお話をさせて下さい。

エクゼクティブオーダー(=大統領令)という言葉をあなたは聞いたことがありますか?1990年当時のクリントン大統領は、「英語を話さない人も平等に医療サービスを受ける権利がある」として国から助成金を受け取っている病院機関に通訳サービスを義務づけました。通訳がいないと病院閉鎖、そこまでの強制的なものでした。今まで通訳など雇い入れたことがなかった病院にとってこれはかなりの負担となりました。この後、ブッシュ大統領の政権下になり病院はロビイスト活動を開始。通訳サービスの併設は「義務」から「推奨」となりました。

2012年現在、コロンバスの地域では大きな総合病院では無料で通訳サービスを受けることが出来ます。私が通訳した経験から言いますと、子供(0-21才)専門総合病院のネーションワイドチルドレンズ(Nationwide Children’s)、大人ですとオハイオヘルス(Ohio Health)のネットワークに入っている専門病院(Riverside Methodist Hospital, Dublin Methodist Hospitalの総合病院を初め、その他の専門医)、Mount Carmel Healthのネットワークに入っている病院では予約の際にお願いすると無料で日本語の通訳をつけてもらえます。

病院ではあなたの名前からだけでは、何語の通訳を用意していいのか分からないことがあります。(実際に私も行ってみたら中国人のご家族が待ってたなんてこともありましたよ!)だから、”Would you please provide a Japanese interpreter?”と予約の際に必ず確認するといいでしょう。

機会があれば、今まで私が通訳でお伺いしたことがある病院を専門科別にリストにしてみたいと思います。楽しみに待っていて下さい。


【質問】外に洗濯物を干していいの?

これもいい質問ですね。これは通常、あなたのお家があるサブディビジョンによります。各サブディビジョンにはBy-law(内規)というものがあり、その中に外観上などの理由で、「洗濯物は外に干しては行けない。」という決まりがあればNG。なければOKです。

(市の決まりに家の外観に関する約束事があるところもあります。)

周りの家は干してないからNGとは思わずに、大家さんに一度聞いてみることをお勧めします。実際、仲介させて頂いたクライアントさんの物件、とても高級なサブディビジョンにあったのですが聞いてみるとOKでした。Asking is Free!(聞くのはただ!)


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